「米国ビジネスレポート」

February 12, 1999

S44Mの須貝浩三です。

ホームページに掲載させていただけるチャンスを頂き有り難う御座います。

妻の悦子も自分が親戚、友達にほぼ2ヶ月毎に手書きで書いている “おれごん”だよりが活字になりこのホームページに掲載されるのでちょっととまどっています。

米国ビシネスに関しレポートと言うことですが、今回はまず会社紹介を致します。

当社は鞄結梵ク密(本社:東京・三鷹市)の米国法人です。本社機能はMichiganにあり、’88年に私がアリゾナの駐在事務所からMichiganに転勤して Tokyo Seimitu Americaとして法人設立作業を致しました。この頃のエピソード、も多々あります。その後、NJの競合会社の買収も含め全米各地に拠点を展開しており米国の従業員は総勢100名を超えそのオペレーションを現地人にシフトしてきている段階です。

当地Portland ORの事務所は1995年に設立し、現在総勢13人、内日本人は私を含め3名がおります。半導体製造装置の販売・サービス、更に技術支援と一部、加工組立を実施しています。

東京精密(http://www.tsk.co.jp/)は現在、”TSK”の統一ブランドにて米国・欧州、それにAsia各国に向けて、半導体製造装置・計測機器を製造・販売、輸出しています。

会社のプロフィールをご紹介しますと、設立は1949年(従いまして今年が50周年となります)、資本金は約57億円従業員は約760名、東証一部の上場企業です。

半導体製造装置は、エレクロニクスを支えるIC(集積回路素子)の製造工程で使用される設備機械ですが、当社は各種の検査装置・加工機を製造しています。

時代の最先端をゆくハイテク分野として、ここ10年程急成長してきました。

参入の歴史は古く1959年まで遡り、エレクトロニクスの幕開けともなりましたトランジスタ素子の選別装置を当時の米国大手企業向けに輸出、対米進出の第一歩を踏み出しています。

もう一つの柱であります計測機器は、自動車を初めとする精密機械部品の寸法・形状を測定する精密検査機器です。精密測定室のようなところで使用される装置から、加工現場のラインに設置される自動測定装置まで多岐に渡ります。

会社に入った頃はこれらの設計を担当していました。寸法変位と位置制御が当社の基幹技術となっています。いずれも専門的な装置ではありますが、日本が世界に誇る製造技術・品質保証の基盤を支えてきた製品・技術であると自負しております。

その会社の中で私の経歴は技術・営業畑を歩き 自分の希望もあり、’85年に米国勤務が命ぜられ、ESSで暗記したLincolnGettysburg Addressをアメリカ人に聞いてもらえるのを楽しみに初めて飛行機に乗りやってきました。米国での経歴としては 85/3 88/63年半は Phoenix Arizonaにて半導体テスト機器の技術・サービスのまとめを担当し、’88/6〜’92/33年半はDetroit Michiganにて主に自動車関連業界で計測ビジネスの基盤ずくりを担当致しました。

92/3に帰国し、 92/4 97/12は東京で欧米ビジネスの貿易を含む全般を担当し、再び米国より呼ばれて 2度目の米国勤務となり一昨年の 97/12/31にここPortlandにやってきました。ここでは主に半導体の材料となるシリコンのウエハーを製造する装置の技術・販売・サービスの全体の管理をしています。

どうして正月を日本で迎えず12/31に米国に入ったかと申し上げますと、税金対策です。1月1日に何処に住んでいるかにより日本での地方税の支払いが大きく変わります。1月1日に米国に住んでいることにより日本の地方税はその年の6月よりゼロとなりますが、1月1日にまだ離日していない場合は地方税を翌年の5月迄までの一年間に渡り支払わなければいけません。この1日の差は大きいですよ。

次回また米国ビジネスに関し掲載させて頂きますが、これ以外に米国の“こんな事についても掲載しろ“と言う項目があればメイル下さい。

K. Sugai / OR