名古屋市内超高圧(27万5千ボルト)地中送電線導入について

S42E 山本勝博

 私はS43年に電気工学科を卒業して東海電気工事株式会社(現 株式会社 トー

エネック)に入社しました。入社から20数年間地中線工事関係に従事してきました。

地中線とは読んで字の如し電線を地中の中へいれる仕事です。

 地中線には配電線と送電線があり、大まかに言って配電線は電柱に張ってある線路

で電圧は6千ボルト、送電線は鉄塔に張ってある線路で2万ボルトから50万ボルトで

あります。

 今回は、標題にありますように中部電力では名古屋市中心部の電力需要の増大およ

び供給信頼度向上対策として長期的観点から名古屋市内超高圧(27万5千ボルト)

地中送電線の建設を東、南、西、北、の順に計画している西ルートについて報告しま

す。

 西ルートは、昭和63年に完工した東ルート、平成5年に完工した南ルートに続く第3

弾として海部郡の海部開閉所から名古屋市中心部の名城変電所を経由して松ケ枝変電

所に至る地中送電線です。名城変電所は名城公園の南西に位置し、名古屋城正門前の

駐車場地下に建設中であります。変電所については別途レポートします。

 この工事は中部電力の発注でケーブルメーカーが受注し当社がメーカーからケーブ

ル布設を受注して工事を施工しているものです。

 

  以下概要から説明します。

 ケーブルは 27万5千ボルト2500平方ミリ単心架橋ポリエチレン絶縁電線です。

2回線の新設のため6本の布設であります。重量は1メートル当たり約43キログラ

ムで長いスン

ンで1.8キロメートルありますから1本のケーブル重量は約80トンになります。

通常の道路で運搬できるのはこのケーブルでは600メートルまでです・今回は堀川

を台j船使って運搬するのが大きな特徴です。




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山本勝博 42E

yama-007@mb.i-chubu.ne.jp

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