バナー

会員各位 リストマーク

OBOG会親睦ベトナム旅行(4)
Report 4

平成24年3月10日
戦争博物館のすぐ隣がタンロン遺跡でした。

メインゲートともいえる南に位置する遺跡、「端門」には
卒業シーズンなのか
色とりどりのアオサイを着た若い女性たちが記念写真を撮っていました。
「一緒に写真撮ってもいいか訊いてみましょうか?」
ガイドさんが、そう提言しました。
すると女性たちは、私たちを見て歓迎してくれているようでした。
写真を撮り終えて別れるとき、
彼女たちのなかから「さようなら」と声があがりました。

タンロンとは龍が昇るという意味で
ベトナム最初の長期王朝を築いた李太祖(リー・タイトー)が
1010年この地に遷都しタンロンと名付けました。
1831年に都がフエに移るまでは
今のハノイであるタンロンがベトナム王朝の都でした。

2002年夏、国会議事堂を立て替えようとしたところ
多数の建築機構が折り重なった巨大な遺跡が出土し発見されました。
その後日本人やフランス人の学者によって発掘調査が行われ
タンロン遺跡をユネスコ世界遺産に是非とも登録するよう勧められたそうです。

敷地は非常に広く、
まだ発掘中の遺跡もいっぱいあるのですが
入場料はとっておらず
本格的な観光客の受け入れはこれからのようです。
一般のツアールートから外れているこの観光スポットは
私たちにとって文字通り掘り出し物でした。

遺跡を廻っていると
反対方向から来た学生風の男性二人とひとりの女性が
「こんにちは!」と私たちに声を掛けてきました。
振り返って「こんにちは。」と挨拶すると
「日本人ですか?私たちは日本語を勉強しています。」
三人がそれぞれに
「私は○○と申します。」と自分の名前を紹介し
「どうぞよろしく。」と言って、
ベコリと頭を下げた彼女のしぐさがなんとも可愛らしかったのです。

この国で日本語に興味を抱く若い人たちに
しばしば出会えるのはなんともうれしいことですね。

ところで私たちのガイドさんは
このあと空港へ行ってツアー客を出迎える仕事があるということなので
私たちをひとまずバスでホテルまで送り届け
「夕食は6時に迎えに来ます。」と約束し告げ別れました。

まだ3時を過ぎたところで暇もあり
ベトナムコーヒーでも飲もうということになりました。

ホテルの女性スタッフに英語で
「この近くにいいカフェはありませんか?」と訊くと
「お向いにありますよ。」と言われたので
「それは知っていますが、
私たち日本人は車やバイクが走る道路を渡ることに慣れていないから
道を横切らないで行けたらいいのですが。」
と話すと、彼女は笑って
「それなら左のほうへ少し歩いていった角のカフェはどうですか。」
そう紹介してくれました。

それでも、
信号機のある交差点を渡るのは
双方から曲がってくる車は止まってくれないから怖いが
交差点から離れた道路を横切るのなら
それぞれの一方向だけに気を付ければいいのだからと
やはりむかいのカフェに行くことになりました。

コーヒーをオーダーすると
できたコーヒーが出されるのではなく、
フィルターも付いてお湯と一緒に運ばれてきて
銘々がお湯を注いで飲むわけです。
ベトナムコーヒーの味は最初少し違和感があります。
日本の喫茶店などで使われているアラビック種とは風味が異なり
どちらかといえば、むしろココアに近いようにも思えます。
飲み慣れると、これにハマル人も少なくないようです。

みやげ物店に並ぶ特産の最も高級なコーヒーとして知られる「コピ・ルアク」は
リスの糞としてでてきたコーヒー豆で普通のコーヒーの5倍もするそうです。
私たちのなかでも幾人かが買い帰りました。

さて、夕食に出掛けるため
ホテルのロビーで待っていると
携帯にガイドさんから掛かってきました。
「6時10分前までに行けません。
5分ほど遅れます・・・」
6時前には着くのだからいいのに、生真面目なガイドさんです。



 



 


 


 
遺跡博物館で手前の床ガラスの下に史跡が見えます

 
ベトナムコーヒーのセット

報告5はこちらら
  アイコン
ホーム
アイコン
メール